それぞれの楽しみ

横浜市泉区、市営地下鉄ブルーライン下飯田駅のすぐそばにある、

よこはまリバーサイド泉Ⅲのぞみ・ひまわりに伺いました。

よこはまリバーサイド泉Ⅲは、身体障害者が日中通所される『生活介護事業所 のぞみ』と、

身体障害児が放課後通う『放課後等児童デイサービス(主に重度心身障害児) ひまわり』が

同じ施設の中にあります。

今回は、のぞみの主任とボランティア担当職員、ひまわりで同じくボランティア担当職員の3名にお話を伺いました。

のぞみの定員は20名で、1日だいたい20名前後の方が利用しています。

午前中は多目的ホールに全員で集まって集団活動をし、

午後は車いすから降りて身体をほぐす時間を作っているそうです。

伺った日は、折り紙であじさいを作ったり、七夕飾りの準備をしたりしていました。

ひまわりを利用する子どもたちは、15名が放課後の2時間程度、集団活動や個別活動を行い過ごしています。

 

利用されている方は、大人も子どもも音に興味がある方が多く、

太鼓や鈴の音を聴いたり、自分で鳴らしたり、振動を感じたりとそれぞれの楽しみ方があるそうです。

人によっては楽器の音が発作につながることもあるので注意が必要ですが、

それでもやってみないと引き出せない反応があるといいます。

施設にいる時間は短いため、必要なケアを行うことと活動をより充実したものになるように

新しい取り組みも検討しているそうです。

「特に重症心身障害児者(重度の肢体不自由と知的障害が重複した障害がある方)向けの活動については、

参考となる取組み事例が少なく、職員向け研修があったらぜひ参加したい」という意見も挙がっていました。

 

障害が重くても実感を持って日々を過ごす活動があること。

職員の方々が持つ役割の大きさを感じました。                     

                                   (2017/6/12訪問 川村)