一緒に楽しく

横浜市旭区瀬谷区にある生活介護事業所、飛行船に伺いました。

もともとはダンスホールだったという施設はとても広く、

壁の掲示物の隙間からは鏡がのぞいていて、名残が感じられます。

1日30名程度、18~65歳の方が利用しており、

同じ法人が運営している作業所から、

活動内容やペースを見直して飛行船に移ってきた方もいるそうです。

飛行船では、「一日を楽しんで帰る」ということを大切にしており、

半日の生産活動(自主製品製作や軽作業)の他に、

毎日レクリエーションを取り入れています。

見学に伺った日は、折り紙で作ったアジサイを画用紙に貼って、

一人ずつ作品を作っていました。

 

ひと月のスケジュールを見せていただくと、

音楽、映画鑑賞、ゲーム、お誕生日会などバラエティに富んだ内容です。

また、年に2回遠足に行っているとのことでした。

個別レクリエーションとして、みんなで同じプログラムに取り組むのではなく、

少人数に分かれて運動や趣味あそびを楽しみ日もあります。

利用者のみなさんの意見も取り入れながら、

職員さんがアイディアを出し合って内容を考えているそうです。

フロアの後ろに貼ってある大きな富士山の絵は、

ティッシュペーパーに色をつけて重ねて柔らかい色合いを出しているそうで、

「僕が考えたんです。どうですか?」と目を輝かせる渡辺さん。

職員さんも利用者さんと一緒に楽しんでレクリエーションを作っているのだなぁ、

と感じました。

 

 飛行船を運営しているNPO法人でっかいそらは、

「障がいがある方が余暇を楽しく過ごせるように」という思いで障害児の余暇支援事業を始め、

大人へ成長していく過程で必要となる支援があることから、

さまざまなサービスを展開してきたそうです。

レクリエーションのノウハウは、これまでの法人の歩みのなかで蓄積されてきたものと、

職員さんの好奇心でできているのではないかと感じました。

 

 富士山の絵はまだまだ続きがあるとのこと。完成がたのしみです。

                                   (2017/6/5訪問 川村)

◇飛行船ホームページ http://www.dekkaisora.jp/shuroshien/hikousen.html