横浜市戸塚区、工場が立ち並ぶ中に指定就労継続支援B型作業所スマイルワークスがあります。
菓子箱などのパッケージの組み立てや、シール貼りなど多くの受託作業を行っており、
部屋中に段ボールが山積みになっていました。
運営する株式会社スマイルワンの代表取締役である星野斉さんにお話を伺いました。
スマイルワークスで働く利用者さんは、
特別支援学校や普通学校を卒業後に利用開始した方が多いそうです。
「障害によって、物事を理解したり慣れたりするまでの時間がゆっくり。
現在、障害のある方は学校を卒業してからすぐ就労するのが一般的だが、
本当は就労に向けた準備期間が必要だと感じている。」と星野さんは話します。
作業の他にも、新しいことに挑戦し本人の可能性を広げる機会として、
毎月土曜日に料理・文化・運動に分かれてサークル活動が行われているそうです。
文化サークルで作ったちぎり絵の作品は部屋の中に飾られており、
いくつか見せていただきました。
部屋には他にもバーベキュー大会や年末に出かけたディナーショーなど、
楽しそうな様子の写真があちこちに貼られ、余暇活動も充実している印象を受けました。
利用者さんたちの実際の様子も、
作業の合間の休み時間に運動器具で体を鍛えている方がいたり、
「この前結婚したんだよね」と星野さんに紹介されて
「家事もしなきゃいけないから大変」と笑顔でお話してくださった方がいたり、
仕事を頑張るだけでなく、生活全体をいきいきと楽しんでいることが感じられました。
星野さんに教えていただき、少し離れた場所にあるもうひとつの事業所である
スマイルガーデンにも伺いました。
スマイルガーデンでは焼き菓子などの洋菓子を作って販売しており、
テミルプロジェクトという、一流パティシエによる監修や人気絵本作家のパッケージイラストと
コラボレーションをする福祉施設支援プロジェクトに参画しているそうです。
私たちは、他のスタッフへのお土産がてら、人気商品だというブラマンジェを購入して帰りました。
この日は5月に入ったばかりなのに夏のように暑く、
イチゴや桃がのってさっぱりとした甘さのブラマンジェは、スタッフ一同に好評でした。
仕事への意識は抜かりなく、楽しむときはみんなで楽しむ。
家族のようなあたたかい雰囲気の職場だと感じました。
(2017/5/1訪問 川村)
◇スマイルワークス ホームページhttp://smileoneinc.com/smileworks.html